美女と野獣の朗読劇、配信で見ました~

私が百合にしか興味がないばかりに、野獣とベルのやり取りよりも、ベルとルーシー、ベルとブランシェとのやり取りのほうが気になってた。というか、野獣とのやり取りはほぼ有名なディズニーの美女と野獣通りなので、それ以外の関係性のほうが面白かったかな。

脚本演出の吉田さん、エリュシオンから二本目だけど、なんか三浦さんとも江嵜さんとも違うタイプで面白い。舞台脚本となるとまた別なのかもしれませんが、二本の朗読劇から受ける印象としては、設定は凝るけど物語自体はシンプルて高低差もあんまりないタイプかなと。物語の緩急を役者に委ねるタイプだと思う。

今回の氷雨ちゃん、設定だけ見ると苦しい役どころではあったけど、物語の中ではさっぱりしたものだった。ベルの話し相手と先導役をしながら物語のキーマンも担っていて、何を考えているの???と時々不安になったけど、葛藤がほぼ描かれないので、物語の着地点では「そうなんだ~」ってすんなり受け入れられました。

そう、多分、葛藤がない。葛藤がエピソードとして描かれてない感じがする。吉田さんの脚本。野獣とベルのやり取りもそのへんないんですよね。なんで二人が恋に落ちたのかもよくわからない(これは、私が男女の恋物語にまったく興味がないせいで見逃してたらごめんだけど)

脚本と演出を兼ねていると脚本が枷になるみたいな話はたまに聞くのですが、吉田さんは逆で、演出と役者の演技をするための設定としての脚本、みたいな印象がある。結構書き飛ばしている。だから役者の演技が光るし、色々想像できるのが面白いです。

#舞台感想

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