ななの成長を示すには相手役は氷雨でなければならない、私なりの考えを書き留め。ストーリー的にそうなるだろうという予測と、それに対するソロモンの感想です。(追記)長々と書いたけど、4年くらい考えてたことの答えが合わせが出来て嬉しいという話なんですよね。ここに書いたことが正しいわけじゃないし、今後の展開も分からないけど、長年見たかったものが公式で見れたので満足です。続きを読むスタァライトのテーマの1つに「執着」があります。劇場版ではこの執着にケリをつけるものだった(=執着を終わらせる、ではないけど、監督は「ちゃんと終わらせてあげたかった」と話しているので、盲目的な状態ではなくなったと考えていいと思います)ななの執着対象は第99回聖翔祭で公演したスタァライト、およびその仲間たち。劇場版で彼女はこれにどうケリをつけたかというと、最後の再演のキリンのオーディションで唯一対戦しなかった純那との対戦です。(純那を過剰に煽ったのは、皆殺しで「劇場版という舞台が始まってるよ」と教えてもスイッチの入らない彼女を舞台に上げるためであって、それ以外の何でもないと私は思ってます。)狩りのレヴューで純那の成長を見届けたことで、再演という名の執着にひとまずのケリがつきました。舞台少女としての価値観が口上に表れているとした場合、ななの価値観は「私が守ってあげるの、何度でも」になります。舞台少女・星見純那を守れたので、ななの願望も果たせました。ただ聖翔の子たちは、ななの庇護下にいる限り舞台少女としてのアイデンティティが成り立たないし、すでにそのテーマはテレビシリーズの9話で一応は解消されていたので、劇場版で純那は「守ってくれてありがとう」とは言いません。あくまで再演はななの個人的なケリであって、再演を生きてない純那のケリとは相互関係にはならない。純那のケリの対象は学生生活なのかなとアニメディアの樋口さんのコメントを読んだとき感じました。委員長や生徒会長という学校ならではの肩書きが、他者のキラめきに目がくらんだ彼女の拠り所になってしまったのではないかと。だから狩りのレヴュー自体は、聖翔音楽学院に囚われた二人が高校で出来た親友のルームメイトと決別する、という視点で見るときれいにリンクしています。ただ再演のことがモノローグで入っていたり、パンフレットでも二人は別の方向を見てるので、監督はわざとリンクさせなかったんだろうなと。スタリラでは理解し合ってて純那はななの拠り所という部分が強調されていますが、監督が表現したかった二人の関係性は「学校生活のあいだだけすごく仲の良かった、たまたま隣にいた子」なんじゃないかと思っています。めちゃくちゃリアルですよね。とりあえずここの二人からは、ななの願望のストーリーが見えづらくなってます。で、ストーリー的に見やすくしようとした場合、スタリラのアルカナの真矢とのレヴューのようになる。するとななが敗れる結果となるので彼女の願望は果たせません。シンクロのイベストを見ても(あれはアニメ監督が監修・樋口さん脚本なのでアニメ側の解釈だと判断してます)、ななの何かの絆での双葉とのやり取りを見ても、聖翔の子が相手だと「守ってあげたい」願望は受け取ってもらえない。ななの願望を正面から受け取ってくれる子は、聖翔の外部の子しかいないわけです。もちろん、ななは自分でちゃんとケリをつけられるので、それをわざわざ描くのは無粋かもしれない。でも私はTVシリーズのときから、ななと正面から向き合って、ななの願望を叶えてくれる子との話が見たかったし、♯2で氷雨を知ったときはその相手は氷雨しかいないと思った。ただ願望を受け取ってくれるだけなら無関係の子でも全然いいけれど、かつて一緒に舞台を作ろうとしていた・それが果たせなかったという設定があるので、氷雨側から見てもななの願望を受け取ることに舞台少女として大きな意味があります。お互いに舞台少女としてプラスになる。ただ、聖翔在学中の彼女たちでそれを描くのは説得力がないだろうとも思っていました。ななも氷雨も目の前の舞台を大事にするキャラクターなので、それを跳び越えていくのは、目の前の舞台をおろそかにしてしまってる印象が出るからです。今回のソロモンのイベストは、本当にすごかった。氷雨が来ることが確定している客演というポジション。まさあめが関与してないおかげで演出や脚本に深く関われるななのポジション。あくまでここで登場するのは精神的に劇場版の後のななで、彼女のテーマを再定義するために氷雨を掘り下げているので無粋さもない。劇中劇は全体的に脚色が強めですが、国と国とのあいだに橋をかけるこの結末こそななの隠れた願望なんだろうと思うし、その橋をかけられる相手はやっぱり氷雨だけなんですよね。やっと想いを誰かと交わすことが出来たねと思わずにはいられません。人魚姫で氷雨の感情に触れて、氷雨相手なら大丈夫と思ったのかなあと想像しています。どうせやるならひさななにもっと振り切ってほしかったけど、そこは妄想で補えばいいかな。#スタリラたたむ 2024.5.9(Thu) 08:35:14 つぶやき
ななの成長を示すには相手役は氷雨でなければならない、私なりの考えを書き留め。ストーリー的にそうなるだろうという予測と、それに対するソロモンの感想です。
(追記)
長々と書いたけど、4年くらい考えてたことの答えが合わせが出来て嬉しいという話なんですよね。ここに書いたことが正しいわけじゃないし、今後の展開も分からないけど、長年見たかったものが公式で見れたので満足です。
スタァライトのテーマの1つに「執着」があります。劇場版ではこの執着にケリをつけるものだった(=執着を終わらせる、ではないけど、監督は「ちゃんと終わらせてあげたかった」と話しているので、盲目的な状態ではなくなったと考えていいと思います)
ななの執着対象は第99回聖翔祭で公演したスタァライト、およびその仲間たち。劇場版で彼女はこれにどうケリをつけたかというと、最後の再演のキリンのオーディションで唯一対戦しなかった純那との対戦です。(純那を過剰に煽ったのは、皆殺しで「劇場版という舞台が始まってるよ」と教えてもスイッチの入らない彼女を舞台に上げるためであって、それ以外の何でもないと私は思ってます。)狩りのレヴューで純那の成長を見届けたことで、再演という名の執着にひとまずのケリがつきました。
舞台少女としての価値観が口上に表れているとした場合、ななの価値観は「私が守ってあげるの、何度でも」になります。舞台少女・星見純那を守れたので、ななの願望も果たせました。ただ聖翔の子たちは、ななの庇護下にいる限り舞台少女としてのアイデンティティが成り立たないし、すでにそのテーマはテレビシリーズの9話で一応は解消されていたので、劇場版で純那は「守ってくれてありがとう」とは言いません。あくまで再演はななの個人的なケリであって、再演を生きてない純那のケリとは相互関係にはならない。
純那のケリの対象は学生生活なのかなとアニメディアの樋口さんのコメントを読んだとき感じました。委員長や生徒会長という学校ならではの肩書きが、他者のキラめきに目がくらんだ彼女の拠り所になってしまったのではないかと。だから狩りのレヴュー自体は、聖翔音楽学院に囚われた二人が高校で出来た親友のルームメイトと決別する、という視点で見るときれいにリンクしています。ただ再演のことがモノローグで入っていたり、パンフレットでも二人は別の方向を見てるので、監督はわざとリンクさせなかったんだろうなと。スタリラでは理解し合ってて純那はななの拠り所という部分が強調されていますが、監督が表現したかった二人の関係性は「学校生活のあいだだけすごく仲の良かった、たまたま隣にいた子」なんじゃないかと思っています。めちゃくちゃリアルですよね。
とりあえずここの二人からは、ななの願望のストーリーが見えづらくなってます。
で、ストーリー的に見やすくしようとした場合、スタリラのアルカナの真矢とのレヴューのようになる。するとななが敗れる結果となるので彼女の願望は果たせません。シンクロのイベストを見ても(あれはアニメ監督が監修・樋口さん脚本なのでアニメ側の解釈だと判断してます)、ななの何かの絆での双葉とのやり取りを見ても、聖翔の子が相手だと「守ってあげたい」願望は受け取ってもらえない。
ななの願望を正面から受け取ってくれる子は、聖翔の外部の子しかいないわけです。
もちろん、ななは自分でちゃんとケリをつけられるので、それをわざわざ描くのは無粋かもしれない。でも私はTVシリーズのときから、ななと正面から向き合って、ななの願望を叶えてくれる子との話が見たかったし、♯2で氷雨を知ったときはその相手は氷雨しかいないと思った。ただ願望を受け取ってくれるだけなら無関係の子でも全然いいけれど、かつて一緒に舞台を作ろうとしていた・それが果たせなかったという設定があるので、氷雨側から見てもななの願望を受け取ることに舞台少女として大きな意味があります。お互いに舞台少女としてプラスになる。
ただ、聖翔在学中の彼女たちでそれを描くのは説得力がないだろうとも思っていました。ななも氷雨も目の前の舞台を大事にするキャラクターなので、それを跳び越えていくのは、目の前の舞台をおろそかにしてしまってる印象が出るからです。
今回のソロモンのイベストは、本当にすごかった。
氷雨が来ることが確定している客演というポジション。まさあめが関与してないおかげで演出や脚本に深く関われるななのポジション。あくまでここで登場するのは精神的に劇場版の後のななで、彼女のテーマを再定義するために氷雨を掘り下げているので無粋さもない。
劇中劇は全体的に脚色が強めですが、国と国とのあいだに橋をかけるこの結末こそななの隠れた願望なんだろうと思うし、その橋をかけられる相手はやっぱり氷雨だけなんですよね。やっと想いを誰かと交わすことが出来たねと思わずにはいられません。人魚姫で氷雨の感情に触れて、氷雨相手なら大丈夫と思ったのかなあと想像しています。どうせやるならひさななにもっと振り切ってほしかったけど、そこは妄想で補えばいいかな。
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たたむ